昭和の夏、日本の夏

2014年7月11日

はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ皇漢堂でござります。
台風一過の夏モードですね。久しぶりに晴れて、蒸し暑い日なのでソーラーパネルもフル充電。 ソーラーで扇風機を回してみました。まるで昭和の暮らし方です。
やまねこが少年時代は、万博前後で夏と言えば、扇風機と蚊取り線香の薫りに満たされていました。 「日本の夏、金鳥の夏」というものです。
3.11以降は一段とエコ・ナビ、エコ・ライフの時節ですが、今にして思えば昭和の暮らし方は 「もったいない」のエコ・ライフでした。
あの頃から一応太陽光ってあったんですよ。 大阪万博の会場案内車両は「電気自動車」でしたし、多くのパビリオンの構造はバックミンスター フラー博士提唱のジオデシック・ドームが多用されていました。
そして松下電器館では未来に実用化 されるという「光ファイバー」が展示されていました。みどり館はジオデシック・ドームそのもので 全天球に映像が映し出されるシアターでした。いずれも今では実用化されています。
1970年は44年前のことです。
フラー博士は当時から、工業化社会がやがて終わること、原子力は人類に大きな災いしかもたらさ ないこと、再生可能エネルギーの開発とイノベーションの必要性を全世界に訴えました。
日本は高度成長の真っただ中でこんな「逸脱した反開発的能天気な天才は無用」と一笑に付され ました。
単なる知名度ゆえに採用されたドームハウスは、当時富士山の測候所レーダードーム にも生かされましたが、フラーの警告は高度成長の波にかき消されてゆきました。
あれから四十年。 スリーマイル、チェルノブイリ、フクシマと大きな災厄を三度まで体験したわたしたちはフラー 博士の警告が現実のものとなり、「宇宙船地球号」は瀕死の一歩手前にあることを全世界が認め 遅まきの環境対策が進んでいます。
今にして思えば・・・昭和の暮らしはその後、扇風機からクーラーに、白黒テレビからカラーテレビ に、オート三輪車から、普通車にと・・・年々歳々より豊かに過密にスピーディーにコンパクトに 便利になってゆきました。
にもかかわらず私たちの豊かさはどこか大切な部分が抜け落ちてきた ような気がします。
昭和の時代に過ごした夏の思い出・・・レトロなノスタルジーと笑われる かもしれませんが、ふと、もう一度、あの頃の夏の過ごし方をしてみたいと思うのでありました。

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