レット・ザ・パワー・フォール

2013年7月29日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でございます。
雨降りの日曜日、『里山資本主義』を読みながら、ビジネスについて考えていました。
「お金を稼ぐ」ことがビジネスだと多くの人が考えています。 勿論、間違いではありませんが、ビジネスの仕組みづくりも大事な要素です。
前回紹介した銘建工業は、製材で出た廃棄物をバイオマス発電とペレットに変えて 収益を上げていますが、もうひとつ「コストダウン」で利益を確保しています。
それは、木くず・廃棄物がゼロになることによって「廃棄物処分料」がゼロになり なんと年間2億以上のコストカットになるというのです。
主産物からの利益と廃棄物から の利益、そして処分量のカットというしくみがこの会社を健全化しているのです。
オーストリアという国は、森林が豊かな国ですが国ぐるみでこの仕組みづくりに早くから 取り組んでいます。バイオマス・エネルギーの占める率が30%を超えているのです。
また、森林保全を進めながら森が増産した部分の活用のみで賄い持続可能な産業構造 を育成してきました。
エネルギーを自然から生み出し、自然を保全するという循環型ビジネスは、明らかに今後の ビジネス・モデルです。 これは、私たちの生活の中でも十分、実践可能ではないかなと思っています。
「自然から生み出す」は「自然から奪い取る」のアンチテーゼです。
同様にビジネスにおいてしくみから生まれる利益をお金のみに還元せず、より良き持続可能性 として循環させるということも大切です。
人から奪うのではなく、与えることによる相互扶助 ライフ・スタイルのクォリティ、共に作り、共に暮らす楽しみ、副産物を補完物に変える知恵 などなど里山資本主義は「スモール・イズ・ビューティフル」の楽しみを与えてくれます。


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