マインドコントロールと霊性

ドームハウス
ライフデザイン研究所(ドームハウス愛媛)

2011年8月17日

はい、どっと・あふたぬーん(=^o^=)やまねこでおます。
お盆時期なので霊的問題について考えていました。
世の中には、『霊を語り、金品を要求する』という霊感商法やマインド・コントロールというものがあります。本人の意思をなんらかのマインド・テクニックを用いて、改変しあたかも他人の意思を自分の意思のように演出することでなりたつ違法なビジネスのことです。
ただ、この「本人の意思」がコントロールされているか否かは見極めが困難なため「霊感商法事件」はあとを絶ちません。また、だます側もだます意図を持った場合と当人も信じ込んでいるという場合と複雑に絡み合っていることが多く、被害者の会などが組織され社会問題になった段階で「霊感商法」として取りざたされることが多いようです。

霊感商法とは?

事前情報で霊感があると信じさせる先生役の信者は宗教的な名前を名乗り、初めに予め調査してあった相談者(ターゲット)の情報を、あたかも霊感を使って当てているかのように話す。この際、相談者の警戒心を解くため、非常に好意的でポジティブな内容を話すことが多いと言う。事情を知らない相談者は、たとえ初めは半信半疑であっても、次第に次々と当てられていく自分の事柄を聞くうちに、本当に霊能者のことを信じてしまうと言う。

マッチポンプのためのネガティブな予言

その後頃合を見計らい、今度は一転してネガティブ(否定的)な予言を始める。このままでは、家族が自分や病気に会う、それもいつか病気になる。とか、言い訳がいくらでもできそうな言葉を使う(普通に考えればいつか病気になるのは当然である)。絶家になるなどと不安を煽る。その具体的な解決方法として、神秘的な力のある壺や多宝塔を買うように勧められる。ゲストの財産状況や、壺や像などに支払うことが出来る具体的な金額、どの程度霊能者の意見を信じているか、等は、相談者の案内役を通して全て霊能者や「タワー長」と呼ばれる統括責任者に筒抜けになる仕組みになっている。場合によっては先祖のお告げだと言って、事前に調べたゲストが出せるくらいの金額を示したりすることもあり、それらを知らない相談者は次々と自分のことを言い当てる霊能者を結果的には信じ、法外な値段で壺や多宝塔などを買ってしまう。

とまあ、こんなスタイルの霊感商法事件がよく知られていますが、様々な法的規制や弁護士会などからの注意の喚起もなされているため、近年はマインド・テクニックも複雑化しているようです。
「トリガー・メッセージ」を埋め込むといった深層心理にキーワードを暗示的に作用させる洗脳手法などはあまりにも高度なためあたかも本人の信念・信条であるかのように思いこみたがる傾向があります。
この場合は、外からどうこう言っても逆効果という場合も。

信教の自由や精神生活、価値観の自由の中でひろがる霊感商法やマインド・コントロールへの備えはまず、わたしたちが安定した精神生活の根幹を『自分に置く』ということではないかな。
何故ならば、マインド・コントロールの手法は常に「あなたがより良き人生を望むなら・・・・をしなさい」という形式をとるからです。
つまり、より良きありかたを選ぶ主体は常にわたしであり、他人から与えられるものではないということを肝に銘じておけば「うまい話」に心動かされないでいられるということです。
霊性とは、もっぱら個人が個人の中で実現すべきものであって社会生活の特定グループに帰属したり、他人の指示によって得られるものではないということを知るべきでしょう。

古代の賢者は「自分を明かりとしなさい」と説いてきました。
他人の意見で簡単に確信できるような「真理」などあるはずがありません。
そもそも霊性とは、霊感商法と違って、インスタントな解決は与えてくれるものではないのかもしれませんね。

ただ、ひとりの道をゆくことは、多くは孤独で困難を伴い、人生と人間の謎に満ちています。
この謎を問い続ける者にとっては、より良き生き方とは「自分が見出すしかない」のです。
とはいえ、気分がマイナーな時に限って「いいお話」はささやきかけられるものです。
そんな時は眉に唾して「自分に帰る」のもいいかもしれません。

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