2008年4月20日
八雲立つ 出雲 八雲妻籠みに
八重垣つくる その八重垣を
古事記にスサノオノミコトによりはじめて詠まれた和歌で名高い八重垣神社は松江市郊外の佐久佐女の森にあります。
神々の「結婚」が始めて行われたという故事のある『縁結び』発祥の神社です。
御祭神は、スサノオノミコトとクシナダヒメノミコト。ヤマタノオロチから身を守るためクシナダヒメが籠もっていたという森は、神社奥の「鏡の森」と言われる泉のある奥の院。
「良縁占い」ということで、若い女性にも人気があるようです。
泉に半紙を浮かべ、その上に硬貨を乗せて沈むのを待ちます。沈み方と浮かび上がる文字で、男女の縁が映し出されるとのこと。
この泉は、櫛棚田姫が姿見にしていたということで、美容と縁結びのご利益があるとか。
それにしても、蒼蒼とした森に鎮座する八重垣神社は、創建が判明しないほどに古い神社といわれています。
門前の狛犬は、苔むして石が風化しており、神社の狛犬としては最古であるとのこと。
また、宝物の日本最古の壁画も壮観なものでした。
最古の和歌、縁結び、鏡の森・・・・八重垣神社は心の鏡を映し出す不思議な霊力に満ちて静かに鎮座しているように思われました。